アラサーから始める創作日記

29歳から小説を書き始めた社会人のブログ

2019年12月 進捗状況

 

十分発達した言い訳は所詮ただの言い訳である

いいいい

 

 そろそろ2019年が終わりそうです。来年も頑張っていきましょう!

 今月の進捗? そんなものない。

 そうした態度で今年を乗り切ろうとしましたが、私の中の良心が叫ぶのです――

 

 せめて、進捗のなさを正当化して一年を終えなさい

 

――と。

 だから、今年の最後は『私が努力できない責は私にではなく、私以外の何かに帰する」という事実を示して一年を終えようと思います。

 結論から言うと、世界が悪い、です。

 結論ありきの簡単で簡潔な証明をここに記していきます。

原理

 ここでいう原理とは証明なしに用いる命題のことです。これらについては無条件で使っても許してね、と言い換えることもできます。

 採用する原理は次の二つです。

  1. 常識
  2. この世の全ては原子からできている

  2.はともかく、1.については説明が必要かもしれません。

 例えば「犬は猫である」という命題は正しいでしょうか?

 きっとほとんど全ての人が「常識に従って」間違っていると答えるでしょう。逆に言えば、犬と猫のどちらかを知らない人には真偽を判別できない命題です。

 さて、どこまでを常識とすべきか。

 それは勿論、私の常識が証明で用いる自然な論理となります。当然でしょう。私の中にある怠惰を正当化するための証明であって、他の誰のためでもないのですから。

 むしろ、一般的に広く通用する常識のみを用いた場合、多くの人が怠け始めそうなので困りますね。

 私のみが持つ常識を使うことで、私の怠惰のみを正当化していきます!

 

証明の方針

 最初に努力できる状態は一体どういう状態であるかを考えましょう。それは例えば「今日も一日がんばるぞい!」といったイメージですよね。つまり――

 何かを成し遂げるという意志が表れ、それに伴う行動ができる

――という感じ。努力する前にまずは、達成する、という強い意志が表れているはずです。

 そこで問題を次の点に合わせましょう。

 

 意志(あるいは意思、意識)というものはどこからやってくるか?

 

 私が示したい事実は『私の意識は私自身のコントロール下にない。自由意志*1など存在しない』ということを示せばOKのはずです。

 何故なら『怠けたのは自身の自由意思ではないのだから、自分ではどうしようもできない。つまり私は悪くない!!!』という論理だからです。

証明

  さて、先ほどの問題を多少限定して次のように言い換えましょう。

 

 人間の意識が先に来るのか、それとも脳の働きが先に来るのか

 

 例えば――

『牛丼が食べたい』という意識が芽生え、それが脳に影響を及ぼす

――のでしょうか。それとも――

 『「牛丼が食べたい」と思え』と脳が我々に命令し、我々がそうした意志を持つ

――のでしょうか。

 ここで原理2.を用いましょう。全ては原子からできているという事実です。

 意識の原子というものを聞いたことがない以上*2、結局『脳を構成する原子分子の相互作用の結果、我々は「牛丼が食べたい」と意識する』ものと思われます。

 ここまでの話をまとめると――

 ある瞬間に努力する意志を持つためには、その瞬間の脳の状態(構成する原子や分子の状態)が努力する意志を発する状態でなければならない

 ――ということです。その瞬間に努力するぞという自由意思は持てないわけですから、その前段階で、自由意思でもって、脳を努力状態にしなければ、怠惰は自分の責任とはならないでしょう。

 さて、問題はその瞬間の意思は自分ではコントロールできませんが、その瞬間の脳は自分の自由意思で好きな状態に持っていけるでしょうか?

 この問題を考えるためにある瞬間の一瞬前の状態を考えましょう。その一瞬前の状態からある瞬間へ脳が移行する時、変化後の脳の状態はどのようにして決まるのでしょうか?

 私は次のようになると考えます。

 (ある瞬間の脳状態) = (一瞬前の脳の状態) + (自己相互作用) + (外部相互作用)

  1. 自己相互作用とは体内部での相互作用のことです。例えば、血流。物質的相互作用なので自らの意志は含みません。
  2. 外部相互作用とは体の外部からの作用のことです。例えば、漂ってきた焼肉の匂い。こちらにも意志は含まれません。

 上式において自由意思が介在するとなれば、一瞬前の脳の状態、しかないでしょう。

 しかし、『一瞬前の脳の状態』を『一瞬前の一瞬前の脳の状態』『自己相互作用』『外部相互作用』に分解しましょう。そして『一瞬前の一瞬前の脳の状態』も同じように分解していきます。

 こうして同様の議論を再帰的に繰り返していくと、行き着く先は精子卵子といった、明らかに本人の意思とはかけ離れたものになるでしょう。

 つまり、今の脳の状態に本人の自由意思が介在する余地はありません。

 従って『私が今月努力できなかった』言い換えると『脳が努力できる状態になかった』のは、私のせいではないのです!

 

 結論を言えば『世界が悪い……』 *3。そう、この世こそが諸悪の根源なのだ!!

 

 しかしながら、世界がどれほど醜悪であろうとも、私は強い意志でもって、今年を次の言葉で締めくくりたいと思います……

 

 来年から本気出す!!

*1:Wikipediaを見ました。しかしこの単語の意味、全然分からないですね。まあ、それっぽいからいいか!

*2:意識の原子があったらもっとヤバくなりそうです。それって結局、意識の原子がどこからともなく降ってきて、あたかも『私はこう思いました』と勘違いさせるってことですよね?

*3:言うまでもありませんが、この証明はネタです